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2023.03.31

税務

2024年よりNISAが恒久化!新しいNISAとは?

2024年1月より大きく拡充された新しいNISA制度が開始されます。

政府は家計に貯まっている個人資産1,000兆円をなんとか投資に回してもらおうと腐心していましたが、個人の株式投資家にとっては嬉しい税制改正となりました。

旧NISAでの非課税期間は、一般NISAは5年、つみたてNISAは20年でしたが、2024年から始まる新NISAでは非課税期間は無期限となります。つまり、死ぬまで一生非課税ということになります。NISA口座で受け取った株式配当金はこれまでと同じで非課税として受け取ることができます。

非課税投資限度額は1,800万円までとこちらも拡充されます。旧NISAでは一度売却したら使用した非課税枠は復活しませんでしたが、新NISAでは売却後に売却した部分の非課税枠がリセットされて復活します。例えば、子供の教育資金などで一時的に大きなお金が必要なことがあって一旦新NISAの投資資産を取り崩したとしても、非課税投資枠が復活しますので、落ち着いてからまた始めるといった使い方ができるようになりました。

年間投資枠は2つに分かれており、つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円を併用できます。年間非課税投資枠は360万円ということになります。つみたて投資枠の対象商品は一定の投資信託、成長投資枠の対象商品は上場株式・投資信託等(アメリカ株やETFを含む。)となっており、対象商品は旧NISAと同じです。

ポイントは、成長投資枠でも投資信託が購入できることです。人気のある全世界株式やS&P500などのインデックスファンドはつみたて投資枠のみならず成長投資枠でも購入できます。インデックスファンド中心のつみたて投資家は、インデックスファンドのみで最短5年(年間非課税投資枠360万円×5年)で非課税投資限度額1,800万円を使い切ることが可能となります。

旧NISAは2023年で終了となり、2024年以降は投資できませんが、これまでに投資してきた運用中の資産は旧NISAとしての運用を続けることができます。2023年に積み立てた投資分は20年間、2042年まで非課税となります。旧NISAができた2018年からつみたてNISAを続けている方は、運用中の金融商品に評価益が出ている方がほとんどかと思います。個人的にはしばらく続く非課税期間を利用し、旧NISA口座にほったらかしで置いておくのがよいと思います。

個人的には、今後しばらくの間の資産形成は新NISAを中心に検討していくことになりそうです。

出典:金融庁HP

 

 

 

 

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